事の発端はそう、回覧板を受け取ったことからはじまった。
「3年後、マル子家は班長ね。あ、5年後は理事だから」と書かれた書類がはさまっており、「え、この紙捨てたら絶対忘れちゃうけど、とっておくには先のことすぎる!どうしたらいいんだぁ!」という悲鳴がスタートだ。
「マル子の方が記憶力いいんだから覚えておいてね」と軽く言い放った夫に、怒りがじわじわとわいている。
Contents
子持ちの専業主婦は手帳に予定が埋まらないのに超忙しい
マル子は手帳が好きである。
会社員時代にフランクリン・プランナーに出会い、そこから手帳好きがはじまった。
「7つの習慣」にいたく感銘を受け、フランクリン・プランナーに興味を持った。
そしてその値段の高さにちょいとおそれおののき(私がほしかったのはクラシックタイプという一番大きなサイズだった)、
当時の彼氏に「最近この手帳が欲しくてね、今節約してるんだぁ♡」と店の通りすがりに何度もさりげなくインプットさせ手に入れた、淡く甘酸っぱい恋の思い出♡がある。
(誕生日の一ヶ月ほど前からはじめると効果的である)
で、そこから5年ほどはフランクリン・プランナーを愛用していた。
フランクリン・プランナーの効果は劇的だった。
1日ごとの充実感がものすっごいのである。
会社では良い評価をもらい、人間関係もうまくいき、好きなことも思いっきりできるという理想の生活。
だが、結婚して子供ができてから風向きが変わってきた。
主婦業では、月間スケジュールに予定がうまらないのである。
スケジュール帳は空白なのに、毎日くるくると忙しく、そのわりに生産的なことができず焦燥感が募る。
なぜ、予定表の中身がすっかすかなのに、忙しいのか。
専業主婦に合った手帳の書き方ってどんなのかわからず迷走していた
ちなみに、会社員時代であれば、そりゃもうわんさか予定が入るのである。
「何時、打ち合わせ」
「何日までにこの資料提出」
「何時、面談」
「この日からこの日まで、出張」
などなど、全て「○時○分にこれ!」とはっきりわかるのである。
だから、デスクに手帳を広げっぱなしにしていて、予定が入り次第すぐに埋められる。
そして、その予定が入っている間は、別のものをいれられないから、それ以上考えることはない。
ところが主婦の仕事は違う。
「洗濯」
「ごはんを作る」
「掃除をする」
「子供関係のなんぞや」
とか、仕事内容が、時間を指定できる類のものではないのである。
ただ、「洗濯機のボタンを押す」から「干す」までの間に時間はあくし、「圧力鍋に火をかける」から「仕上げのなんやかや」までにも時間はあく。
用事と用事の間に何ができるかを効率的にやっていかないと、一日が何時間あっても終わらない。
そして比較的、1日はルーティンワークである。
少なくとも、マル子にとっては。
だから手帳を開くこともいつしかなくなった。
そうして、愛用のフランクリン・プランナーはほこりをかぶった。
ところが、主婦業は一日に発生するイレギュラーがいくつかある。
「あ、これ使い終わりそう。買い物いかなきゃ」
「あ、振込いかなきゃなんだった!」
「あ、宅配便が今日あたりそろそろきそうだなぁ・・・」
「あ、いただきもののお礼の電話しないと・・・あれ、電話でないみたい、また夜にでも」
と、突発的になんやかんやある。
しかし、思い出して手帳に書くよりかは、実行したほうが早かったりするので、やはり手帳書いたり書かなかったりなのである。
主婦はスケジュール帳に書けない予定外のできごとに追われる
そしてわかった。
書くほどでもないとるにたらない所要が積み重なり、「忙しい」というより、「気忙しい」のである。
一つ一つはたいした用事でもないし、30分以上かかる家事なんてほとんどない。
でも実際は、決まった家事のルーティンワークだけでは、家庭生活がまわらないのである。
このことが、主婦業を経験した人にしか行っても伝わらない。
夫に何度も伝えているが、いまいち伝わらず、歯がゆい思いをたくさんしている。
旦那も主婦業を長期的に経験してみりゃいいのに。
掃除と料理だけで家庭が成り立つなんてありえんやろ。
「冬になって寒くなってきたから、衣替えしないと」
「子供のこのイベント、応募しないと」
「え、そろそろ予防注射の時期だっけ?」
「最近ここ汚いから、本格的に掃除しないとなぁ・・・」
などなど、必ず何か「その時期そのタイミングならではの特別なこと」が発生するのである。
それを全部頭の中にいれておくと結果、マル子のように
「予防注射って、なにか申し込んだほうがよいやつあったっけ?」
「本格的に掃除しないといけない場所がたまってきてる気がするぅ・・・」
「あーーーーーー、子供のこのイベント、わすれてたぁ・・・・やってみたかった涙」
「自分の時間がほしいよぉぉぉぉぉーーーー!」
などの混乱っぷりになってしまうわけである。
なにか忘れている気がするのに、何を忘れているのかわからない!こわい!
となるわけである。
この、「何か忘れているけど、それが何かわからない。何なら本当に忘れていることがあるのかわからない」を防がないといけない。
そこでまた、ほこりをかぶったフランクリン・プランナーのほこりを払いおとし、使おうとした。
ところが、やはり一日の予定はうまらず、白いままなのである。
基本的には毎日同じ家事の繰り返し。
予定をたてたところで、子供の機嫌しだいで使える時間は変わる。
そんな感じで、予定たてたところで、予定どおりにならないし、その日にならないとわからないことがある。
「今日はこれをやった」というのは、「結果」の話であり、予定段階のスケジュール帳にくみこめない。
そんなわけで、「To Do リスト」と書かれたページがぺらんと出現し、それを見ないまま時間がすぎるのみ。
それでも、TodoListを書き出さないときに比べれば、少しはましになった気がする。
でも、何か忘れている気がするという焦燥感はあまり変わらないのである。
専業主婦が使いやすい手帳の中身や書き方は会社員時代と違うということに気付いたのさまとめ
しかし、そんな状態を私なりのやり方で終止符を打つことができたので紹介したい。(前置きなげーよ)
結論からいうと、
やはり手帳は必要である。
ただし、主婦の私に合う手帳を作る必要がある。
これである。
今は、フランクリンプランナーとはやはりひとまずはサヨナラし、100均でA5のルーズリーフを買ってきて、自分なりにちょこちょこ作っていっている最中だ。
しかし、作成途中でもだいぶ、生活に変化がでてきた。
実際にマル子なりのカスタマイズ法を紹介したい。
が、ひとまず愛しのプリチー天使が泣き始めたので明日にすることにする。
つづく。続きはこちらへどうぞ!⇒だらだら専業主婦だった私が家事や育児を管理して自分の時間を作り出せるようになってきた話