整理収納

「整理収納アドバイザーに片付けを依頼しても意味がなかった」を回避するためにすること

整理収納アドバイザーになった私から見て「整理収納アドバイザーに片付けを依頼する際の注意点」を紹介します。
整理収納アドバイザーに興味がある方の参考になれば幸いです( ´艸`)

整理収納アドバイザーに頼みたいとなったら知っておいたほうが良いこと

まず,これ,私自信が整理収納アドバイザーの勉強をする前に誤解していたことなんですが・・・

整理収納と掃除は一緒だと考えていた
整理収納アドバイザーの判断で断捨離や物の位置を決定してくれると思っていた
適切な収納位置というのは,すべての家庭において同じような位置だと思っていた

えぇ,これ,整理収納アドバイザーの勉強をして,初めて「え?違ったの?」と気づきました (*゚∀゚*)

整理収納アドバイザーは,あくまでも整理収納するだけです。
整理収納アドバイザーのなかには,クリンネストなどの掃除の資格をもっている人もいますが,掃除の資格がない人も大勢います。

なので例えば,キッチンの整理収納作業をしているときに,「そういえばこのオーブンの掃除の仕方がよくわからなくて・・・」と相談したとしても,「そうなんですね・・・」としか答えられません。

また,整理収納の極意とは,つまるところ,あなたやご家族が普段使うものを使いやすいところに置くということです。

そのほか,

・使わないものの中でも,思い出の物と手放しても良い物が区別できているか,
・あなただけでなく,同一世帯のご家族が使いやすい導線はどこか,

これらが非常に重要です。

整理収納アドバイザーに片付けを依頼すると,整理収納アドバイザーが勝手にやってくれる・・・と考えがちですが,実際はそんなことできません。

だって,他人なのに判断できませんし,逆に勝手に判断するような整理収納アドバイザーは危険ですよね。

これらは,当人にしかわかりません。

整理収納アドバイザーにできることは,あくまでも,

ご依頼者の希望を可能な限り引き出すこと,
ご依頼者に「よく使う物,必要なもの,使わないけれどとっておくもの,不要な物」を判断してもらい,それを適切な位置に整理収納していくこと,

この二つだけです。

また,「適切な収納位置」というのは,すべての家庭にあてはまるわけではありません。

例えば,「この部屋では,来客があるためスッキリと見せたい」となれば,隠す収納になりますし,
「使いやすさ重視で!」となれば,1アクションで物がとれるような効率重視の収納になります。

同じ部屋で同じ物を収納するにしても、ご依頼者にあわせて、収納の仕方が変わってきます。

ご依頼者がまめできれい好きな性格か,ずぼらな性格かによっても,適切な収納というのは変わってきます。
さらに,子どもの年齢や,ご家族の身長によっても,適切な位置は変わってきます。

また,家族が増える,歳をとって可動域が狭くなる,趣味が増える,部屋の広さ・・・これらでも整理収納をする場所は変わってきます。

つまり,整理収納ってゴールがないんですよね。

そのときの最善の位置,というのは,家庭によって全く変わってくるので,自分や家族がどんな部屋にしたいかはかなり具体的にあった方が良いです。

「整理収納アドバイザーに依頼しても意味ない」を回避するために

結局,自分や家族が主軸となって物の必要性の有無とか位置とかを決めるのであれば,整理収納アドバイザーに依頼しても意味ないんじゃない?と思うかもしれません。

でも,そんなことはありません。

自分が考えている以上に深いところまで引き出してくれたり,
整理収納の経験をもとに,たくさんのアイデアを蓄えている場合もあります。

そのため,「誰に依頼するのか」というのがとても重要なポイントになります。

なので,依頼したいなと思ったら,整理収納アドバイザーの評判や口コミをしっかり確認しましょう。
ホームページなどでビフォアーアフターの写真が載っていると,よりイメージがつかみやすいですね。

依頼前に電話をかけてみて,「自分に合いそうか」と判断するのも良いと思います。
自分の「どんな部屋が良いか」をしっかり伝えるためには,やはり,好ましいと思う相手が大事です。

特に,むやみに「捨ててください」という人は要注意です。
整理収納アドバイザーのテキストでも,こういった促しはしてはいけないと書いてあります。

「手放す,手放さない」は,あくまでも本人が納得して決めることです。

なんでもかんでも「悩むなら手放しちゃいましょう」とまとめてしまうと,一見部屋はすっきりして見えるかもしれませんが,買い直すこともでてくるでしょう。
また,思い出のものであれば,取り返しがつきません。

口コミや評価をしっかり調べてみてくださいね。
少しでも「うさんくさいな」とか「もやっとする」のであれば,やめたほうが良いでしょう。

また,「自分はこうしたい!」という思いがあったとしても,ご家族の方はどう思っているかも確認したほうが良いと思います。

先日,私が「この机は2階にあげちゃおうかな~」と場所を移動しようとしたとき,「え,その机は俺の憩いの場なんだけど・・・それが二階にあるなら,自分はダイニングじゃなくて二階に一人でこもることになるよ」と夫から止められたことがあります。

自分にとって使いやすい場所と,家族にとって使いやすい場所は違うんだなぁと体感しました。

そして,「じゃぁ,どういうのが良いの?」と聞いても,「適当で良いよ,まかせる」って言われるんですよね・・・
でも,この「適当で良いよ」っていう言葉を真に受けてはいけません。決して。

誰がこの場所をどう使っているのか,をしっかり理解しておくことが大事です。

そのあとで一つ一つ,「これはここにして,これはこっちにしようと思うんだけど・・・」と確認をとった方が良いですよ。
あとあともめません。

そして、すぐに作業に入る整理収納アドバイザーの方ではなく、しっかりとこちらの要望をヒアリングしてくれる方がよいです。

整理収納の肝は、この「ヒアリング力」と言っても過言ではありません。

これがしっかりされていないと、どんな収納をしようが、使う本人にとっては「なんか違和感がある」となって、しっくりきません。

そして,この「ご依頼者の希望を可能な限り引き出すこと」に関しては,整理収納アドバイザーの手腕しだいになってしまいます。

整理収納アドバイザーに依頼する場合の費用の相場は?

整理収納アドバイザーに依頼すると,一時間につき3000円~5000円ほどかかります。
あと,交通費ですね。

これ,けっこうな金額ですよね。

私の場合,「え,この値段を払うんだったら,自分が整理収納アドバイザーの勉強した方が安いかも・・・生涯使えるし・・・」と考えて,整理収納アドバイザーの勉強をはじめてます 笑

この金額を払うにあたり,例えば3時間でヒアリングして作業をする・・・となると,大がかりな場所は難しいです。
3時間でできる場所となれば,押し入れの中だったり,テレビ周辺だったり,そういうポイントで終わってしまいますね。

ダイニング全体を依頼したいとなると,二日かかります。

1日目の1~3時間ヒアリングして,日を改めて,整理収納アドバイザーの方がどういった部屋にするかの案を考えて,それにあわせて収納ボックスなどを用意して,そして二日目の3時間でクライアントと一緒に作業をして・・・となるのではないでしょうか。

時間はかかりますが,じっくりヒアリングしてもらうことで,理想通りに近づくことができます。

広い範囲を整理収納アドバイザーに依頼したいときは、お金はかさみますが、二日にわけて依頼しましょう。
整理収納アドバイザーの方が、あなたにぴったりの収納を提案してくれるはずです。

また,整理収納アドバイザーになりたての方は,片付けの事例を少しでも増やすために,普通よりは料金も割安でモニターを募集しています。
そういった方を探すのも,ありかもしれません。

アメブロなどでモニターを募集している方をよく見かけるので,探してみてください。

「整理収納アドバイザーに片付けを依頼しても意味がなかった」を回避するためにすることまとめ

整理収納アドバイザーに片付けを頼みたい・・・と思っても,いざ頼むとなるとハードルが高いですよね。
時間も費用もかかるので、そのぶん価値があるのか悩みますよね。

しかし,整理収納アドバイザーになった今,整理収納アドバイザーに片付けを依頼する価値はあると考えています。

整理収納にこだわるようになってから,これらのメリットがありました。

・いつでも人を呼べる
・イライラしないですむので,精神的にゆとりがある
・「あれどこ?」と言われてもすぐに対処できるし,「あれどこ?」と聞かれる回数も激減する
・家族がダイニングに集まることが増えた
・捜し物をしないですむ
・掃除がしやすくなった
・無駄なものを買わなくなった
・何がどこにあるか把握できる
・片付けやすい
・親の家も片付けるようになってから,親自身が整理収納するようになった

などなど,数え上げればキリがないほどです。

まだ「綺麗」とは決して言えない我が家ですらこれだけのメリットがあったので,きっと多くの家庭でも体感できると思います。